スポンサードリンク
民間の医療保険に加入している割合は7割を超えています。ここまで加入率が高いのは将来の医療費の負担への不安もさることながら、実際に入院したり手術をしたりした時に、給付金を受け取って役に立ったという人が多くいるということでもあるのでしょう。
多くの人が契約している医療保険ですが、実際には自分の入っている医療保険の内容がどんなものか、しっかり理解をしている人は少ないかもしれません。
実際に病気になったとき、失敗したと思わないためにも「加入時に気をつけるポイント」をまとめて解説します。
もくじ
医療保険の加入時に気をつけるポイント
加入時に気をつけるポイントを13個にまとめます。
- 入院一日にいくら支払われるのか
- 何歳まで続く保障なのか、一生つづけられるのか
- 何歳まで支払うタイプになっているか
- 入院連続何日まで支払ってくれるのか
- どんな手術のときどのくらい支払ってくれるのか
- 通院時にどのくらい支払ってくれるのか
- 一日でも入院したらまとまって支払ってくれるのか
- 3大疾病になったら、その後の支払は不要になるか
- 先進医療費についてカバーしているか
- 3大疾病になったとき、まとまった給付金の支給があるか
- 病気になって困った時のサポート体制はあるのか
- 契約者と被保険者は自分になっているのか
- 保険会社は大丈夫なのか
今回の記事では、それぞれ13個について簡単に解説します。
それぞれについて、詳しい内容については別の記事として改めてシリーズ「医療保険の選び方」として配信します。
入院一日にいくら支払われるのか
一般的に「入院給付金」として、医療保険を選ぶ際に最も目立つ場所に書いてあるものです。
経験的に「5000円から10000円」の間で契約されているケースがほとんどかと思います。
一般的には10000円で契約されていれば、10日入院したら10万円の給付になります。
何歳まで続く保障なのか、一生つづけられるのか
次に書いてあるのが「保障期間」です。
経験的に「10年更新・60歳・80歳・終身」となっているケースが多いと思います。
文字通り、その齢になるまでの間だけ保障があるということです。人生100年時代何歳まで保証が必要かは、人それぞれ考え方があると思います。
何歳まで支払うタイプになっているか
「支払期間」は文字通り、何歳まで払う形になっているか確認が必要です。
経験的には「60歳・70歳・終身」となっているケースが多いでしょうか。
その齢まで支払いすることで、前項の契約している年齢までの保障が得られるようになっています。保障期間と支払期間が同じ契約が増えてきている傾向はあると思います。
スポンサードリンク
入院連続何日まで支払ってくれるのか
経験的には「60日、120日」などの契約が多いと思います。最近の契約では「3大疾病時は無制限」といった契約も増えてきました。
一回の入院で支払われる日数になります。60日の契約であれば、たとえば100日入院したとしても60日分しか支払われません。入退院を繰り返す場合、退院していたとしても連続した入院とみなされる場合がります。同一疾患であるか、そうでないかによって変わる場合もありますし、それぞれの契約によって異なるので注意が必要です。
どんな手術のときどのくらい支払ってくれるのか
手術の種類にによって、支払が異なることが多いです。
いわゆる大きな手術から、小さな手術によってその支払われる給付金が変わるもの。少し古い医療保険では手術によっては支払われないものがありますが、新しい医療保険は手術はすべて対応しているのが一般的です。
日帰り手術なのか、一泊以上の入院なのかによっても支払給付が変わってくるものがあるので、注意が必要です。
通院時にどのくらい支払ってくれるのか
このポイントが一番誤解が多いポイントだと思います。
入院して、退院後の通院時に給付するというのが通院特約というものです。風邪で通院しても支払われません。たとえ悪性腫瘍になったとしても入院手術が無い場合、いくら通院しても給付にはなりません。
一日でも入院したらまとまって支払ってくれるのか
最近流行りの、入院一時金。
一日でも、日帰り入院でもすれば、契約した金額を一時金として支払うというものです。
5万円・10万円というものが多いように思います。
3大疾病になったら、その後の支払は不要になるか
「支払免除特約」というものです。三大疾病「がん・脳卒中・心筋梗塞」になった時に、以後の保険料の支払が必要なくなるという特約です。
最近の医療保険では、脳卒中ではなく脳疾患、心筋梗塞ではなく心疾患という具合に、以前より範囲が広いものが出てきています。
先進医療費についてカバーしているか
先進医療については、改めて記事にしたいと思います。
簡単に説明すると、日本における健康保険を利用した医療制度では3割負担の中ですべての標準治療が行われます。悪性腫瘍の治療であったとしても、現在の日本ではこの範囲の中の治療で大半の治療が行われています。
その中で国が認めた、新しい治療、健康保険でまだ認められていない治療の一部を、患者が先進医療の治療費を全額払うことで、健康保険3割の治療に併用して認めているというものです。
3大疾病になったとき、まとまった給付金の支給があるか
「特定疾病給付特約」という名称であるケースが多いです。がん・脳卒中・心筋梗塞になったとき、まとまった金額例えば100万円を一時払として給付するといったケースがあります。
一回だけの給付だったり、毎年給付してくれたり、給付に限度回数があったり、同じ名前の特約であってもその条件は様々です。逆に言うと、この給付条件がこの特約選びのポイントになりますので、注意が必要です。
病気になって困った時のサポート体制はあるのか
健康相談サポートダイヤルをつけている保険会社は増えてきています。
セカンドオピニオンの予約までしてくれるところや、24時間対応しているところなど、サービスも多種多様です。契約する際に確認しておきましょう。
契約者と被保険者は自分になっているのか
昔の契約では、契約者が夫で、被保険者が妻といった契約多くありました。
夫が先立ったとき、どうするかなどの問題もありますので、現在では契約者と被保険者が同一である契約がほとんどだと思います。
保険会社は大丈夫なのか
これについては、一概にどこの会社が良いとか悪いとかを言うことはできません。
会社の規模や歴史、親会社の存在、保険会社の健全性の指標であるソルベンシーマージン比率などを見ながら選ぶのが良いのかもしれません。
日本では、生命保険契約者保護機構があるので保険会社が経営破綻したとしても、契約は保護されます。過去に経営破綻した保険会社の契約は、次の保険会社が引き継ぐことで契約が継続しているものがほとんどです。
まとめ
今回は、それぞれのポイントについて、簡単に解説しました。
詳しい内容はそれぞれの項目について、一つの記事にしたほうがわかりやすいと思いますので、改めて解説していきます。
医療保険選びのポイントになれば幸いです。