相対性理論で有名な20世紀最高の物理学者、アインシュタインは資産運用の金利のことについて興味深い言葉を残しています。
「宇宙で最も偉大なチカラそれは・・・複利の効果だ」
“The most powerful force in the universe is compound interest.”
なぜ、重力のチカラの不思議に迫った、アインシュタインが複利のチカラに、興味を持ったのか。
改めて複利について簡単に説明をしていきます。
もくじ
金利のタイプ「単利」と「複利」
金利の計算には主に、「単利」と「複利」があります。
- 「単利」とは・・・元本だけに利息がつくもの
- 「複利」とは・・・元本だけでなく、利息にも利息がつくもの
それぞれについて説明します。
単利とは
例えば100万円を、年間10%の「単利」で運用したとします。
100万円の10%なので、10万円が金利として増えることになります。ここまでは複利と一緒です。
「単利」は毎年その10万円が金利として増えていくということになります。
つまり、1年目は110万円、2年目は120万円、3年目は130万円となります。グラフにすると比例の関係直線を描くことになります。
複利とは
例えば100万円を、年間10%の「複利」で運用したとします。
100万円の10%なので、一年目は10万円が金利として増えることになります。ここまでは単利と一緒です。
「複利」2年目からが異なります。単利が毎年決まった額が金利として増えるのに対して、複利は増えた110万円に対してさらに10%の金利がつくことになります。
つまり、1年目は110万円、2年目は121万円、3年目は133万円となります。グラフにするとカーブを描いて増えていくことになります。
単利と複利それそれ年10%で、100万円を50年間運用してみたら
表とグラフでその違いを見てください。青線が単利、オレンジ線が複利です。時間が経てば経つほど差が広がっていくのがよく分かると思います。
10年では、その差が59万円でしたが、30年では、1345万円の差が生まれることになります。
50年では1億円以上の差になります。
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雪だるまつくろう
子どもの頃、雪だるまを転がしてつくった経験がある人は多いでしょう。雪降らない地域の方ごめんなさい。
最初はおにぎり程度の雪の塊をコロコロ転がしていくと、次第に大きくなり、大きくなるに連れたくさんの雪がまとわりつき、すぐに子ども一人では転がせない大きさになってしまいます。
複利のイメージは、よく雪だるまで表現されます。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットさんの自伝も「スノーボール(雪だるま)」という題名なんだそうです。
長期の資産運用には「複利のパワー」
資産運用には、
- 短期(5年から10年)
- 中期(10年から20年)
- 長期(20年超)
のように分類すると、その目的にあった運用ができます。
中・長期的な資産運用を考えるとき、上のグラフからもわかるように、複利のパワーを使わない手はありません。
複利を使った金融商品は、NISA、iDeCoなどが代表です。例えばNISA・つみたてNISAなら ひふみ投信などが面白いかもしれません。
分配型投資信託のや、貯蓄型の生命保険など自分にあったものを選んでください。
20代、30代の若い人に興味を持ってほしい
20代、30代の運用に時間がかけられる人は、とっても有利に働きます。
今、日本で年金をもらっている高齢者の人たちは、老後の資金について「国と会社」に丸投げしていたと言っても間違っていません。高度成長で所得が増え、インフレが進む中、一生懸命働いていたことはそのとおりですが、老後の資金については、そこまで考えなくても良い世代でした。
これからの時代は違います。
金融知識を持っている人と、持っていない人はでは格差が生まれるほど、変わってきてしまいます。
努力というより、知ってるか知らないかだけです。
ぜひ、若いうちから運用に興味を持ってほしいと思います。