銀行に口座を持つことは、今どき小学生でもしていること。
そんな日本人が、当たり前のようにしてきた銀行口座開設に、手数料がかかるようになる?そんなの聞いてなかった。では済まない時代が来たのかもしれない。
目次
- いつから手数料がかかるのか
- 銀行の収益
- 収益構造の変化
- 私たちの選択
1.いつから手数料がかるのか
銀行の口座を作るだけで手数料がかかると言われても、今まで無料で使っていたサービスだったので、正直戸惑いしか無い。
ここで手数料がかかる大事なポイントを2つ。
①2020年秋以降に新規で口座開設したものに限る。過去の口座は基本的に対象外だが、紙の通帳などにはその限りではない。
②2年間、全く2020年秋以降の新規口座開設分を対象とする。
この発表は三菱UFJ銀行が先行して2019年12月6日の日経新聞の記事として報じられている。値段は年間1200円になるとのこと。ここで一つ疑問が生じる。1200円以下の通帳や、手数料が数年にわたり引落しされて残高がなくなった場合はどうなるのだろうかということだ。通帳の残高がなくなると、自動解約になるというから、負債が増えていくといった心配はない。
2.銀行の収益構造
そもそも銀行の主な収益は次の3つ、
1,運用利益(国債などを中心に)
2,手数料収入(振込手数料、現金自動預払機手数料、生命保険など金融商品の契約時の手数料など)
3,融資の利息
この3つが主な主な柱。この3つのうちの運用利益部分で、今までのような利益を上げることができなくなってきたことが、銀行にとって大きな問題になってきた。
3、収益構造の変化
日銀が2016年頃から実施しているマイナス金利、いわゆる超低金利時代に突入し、本業である融資による収益力も低下している。
4、私たちの選択
銀行のサービスが多角化していく中で、メガバンクの口座、地域に強い銀行の口座、ネット銀行の口座、ゆうちょ銀行の口座など、一人で複数の口座を管理しているというヒトは意外と多いのでは無いかと思う。公共料金、家賃、住宅ローン、保険料など引落の口座を管理するのは、それぞれ家庭で独自のルールを決めているところが多い。
これからの時代、無料で発行できるからと行って、深いことを考えず多くの銀行口座を作ってしまっていたとするると、今回の手数料が発生するということを機に通帳の断捨離をするのがいいのかもしれません。
そして、2020年秋までに子ども通帳などは、作って上げておくこともいいかもしれません。