病院・クリニックから処方される薬を自分で調べてみよう。

お医者さんからもらう薬の内容って、本当にわかっているだろうか?
最近は、お薬の処方が薬局になって、お薬の内容の説明が書いてあるのでわかって服用している人が多いと思います。
今回は、医療機関で処方される医療用医薬品の内容を深く掘り下げます。

※医薬品に関して気になる部分があるときには、必ず主治医の先生、担当の薬剤師の先生に相談してください。

添付文書とはなんですか?

添付文書とは、おくすりに添付されている説明書です。
医療用医薬品は薬機法(旧:薬事法)で定められている公文書で、医療用医薬品には必ず用意されています。

※薬機法の正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

添付文書には、専門的な内容がギュッと詰まっています。素人にはわからない言葉ばかり。難しいグラフばかりが載っています。でも添付文書にはレアな情報が書いてあります。
そんな内容知らなくてもいいのでは?いえいえ、あなたが体の中に入れる生物からしたら異物です。キチンとそのリスクを測るためには知っておく必要があるかもしれません。

添付文書はネットから見ることができる。

私が利用しているのは「医療用医薬品の添付文書情報(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)」というサイトです。公的な法人が運営していますし、薬の添付文書はすべてここから見ることができます。

最近は、ジェネリック医薬品が多くなってきていますので、同じ成分の薬でも名前が色々ついているときがあります。そのどの名前でも検索可能ですので安心です。

添付文書の主に見るべき4つの項目

  • 禁忌

禁忌とは、この薬にとって絶対にしてはならないことが書いてあります。
唯一赤枠で囲っていて最も大事な項目と言えると思います。
例えば、「〇〇疾患の方は症状が悪化することがある。」などと書いてあります。
もし、自分がこの内容に当てはまるようであれば、主治医の先生や薬剤師の先生にもう一度確認する必要があります。

  • 効能・効果・用法・用量

この箇所は、四角で囲われていて、「効能効果」と「用法用量」に別れます。

「効能効果」は、どんな病気のどんな症状に対して薬がどんな効果が得られるかが書いてあります。つまり自分がどんな病気と診断されているかが明確に分かる部分です。カルテにはこの効能効果に書かれている病名が記載されているはずです。

「用法用量」は、服用するタイミングと、量が書いてあります。

この効能効果用法用量を守ることで、健康保険の対象となるので、医師は法律で決められたこの内容に沿って、基本的には処方を行います。

  • 相互作用

相互作用は、他の薬との飲み合わせについて説明しています。自分が飲んでいる他の薬が記載されているときは注意が必要です。必ずしも服用が禁止されているわけではありせん。
また、飲み合わせは必ずしも薬とは限りません。降圧薬の中にはグレープフルーツジュースとの相互作用が書かれています。

  • 副作用

副作用の欄は、文字通り副作用について記載されています。どういう副作用があるのかはここで確認できます。

とても大事な部分です。誤解を生みやすい項目でもあります。もし、気になる部分があるときには、主治医の先生や担当の薬剤師の先生に必ず相談してください。
過度に不安を煽るつもりはないので、薬のリスクをキチンと理解して治療に生かしていただくために、少し詳しく解説。

2つの視点で見てください。1つ目は「副作用の重篤性」、2つ目は「副作用の発生頻度」

発生頻度が非常に低いものも、重篤なものはすべて書いてあるのが添付文書です。初めて見るとびっくりするような副作用がたくさん羅列してある印象を持つかもしれません。ただその副作用の発生頻度を見て過度に心配する必要は無いものもあります。繰り返しになりますが、気になる部分があれば、専門家に相談してください。

まとめ

薬は、病気になった私たちを助けてくれるとても大切なものです。
でも副作用も必ずと行っていいほどあるのも事実です。風邪薬や痛み止めといわれるものから、抗がん剤まで多岐にわたります。
薬によって、添付文書に書かれている内容も全く異なります。なかなか理解するのが難しいものもあるかもしれません。今回、添付文書の見方を紹介したのは、自分が服用する薬は、最後は自己責任。一度確認することが大事だと思ったからです。
ご家族、ご自身で使用する薬の添付文書は、ぜひ一度確認してみてください。







Keiichiro SAITO

Keiichiro SAITO

ファイナンシャル・プランナー

令和元年から「金融知識が人生を変える!」をテーマにブログを書いているファイナンシャル・プランナー
▶︎社会人として製薬会社の営業でスタート▶︎社会に役に立つポイントが違うと保険会社へ転職▶︎法人・個人のファイナンス全般のコンサルティング。保険代理店所属
常に新しいことにチャレンジしたい。物事に執着したくない。47歳の東大阪市に住む「FPおじさん」

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