株価の乱高下でも鼻歌まじりの投資術「ドルコスト平均法」

ドルコスト平均法

乱高下

新型コロナウィルスのパンデミックによって、株価は毎日「大幅な下げ」「大幅な上げ」というニュース速報がスマホに届いて、気が気でないという人も多いかもしれません。

投資をしている人や、これから投資をしたいと考えている人から実際に困惑の言葉をいただきます。

ドルコスト平均法については、勝間和代氏も以前から提言をされています。私が勝間和代さん著の「お金は銀行に預けるな」という新書を読んだのは約10年前になります。もっと早く投資について考えておけばと今は思っています。

日々株価が大きく動いているときだからこそ、あんしんして投資を続けることができる方法について、なるべくわかりやすく解説いたします。

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ドルコスト平均法は、株価の上下動に強い

ドルコスト平均法とは
変動する金融商品を「同じタイミング」「同じ金額」投資し続ける投資術のこと

このドルコスト平均法が、株価の上下動に強いことを理解するために、下の青色企業とオレンジ企業の株価の推移を元に考えてみましょう。

 

株価推移

ここで、架空の2つの会社の10年間の株式変動をグラフに示しました。どちらの会社が投資対象として向いていると言えるでしょうか?

ここで投資の方法として4つ提案します。

  1. 120万円を青色企業にイッキに一括投資
  2. 120万円をオレンジ企業にイッキに一括投資
  3. 120万円を毎月1万円ずつコツコツ10年間に分けて青色企業に投資
  4. 120万円を毎月1万円ずつコツコツ10年間にわけてオレンジ企業に投資

 

【10年後の投資結果】

1位 ④227万円【107万円プラス 】
2位 ①156万円【 36万円プラス 】
3位 ③146万円【 26万円プラス 】
4位 ② 60万円【 60万円マイナス】
注)手数料や税金を考えないで計算した場合です。
結果的には、株価の乱高下が激しいオレンジ企業に毎月1万円ずつ10年投資した場合が、最も運用成績が良く89%増、1年複利計算で13.85%という答えになりました。
一括で120万円を投資した場合、プラスもマイナスも大きくなる傾向にあります。
しかしながら毎月決まった金額をドルコスト平均法を用いて投資し続けた場合、どちらの企業に投資しても利益を出していることがわかります。

ドルコスト平均法をわかりやすく

今回の事例を考えてみると
暴落のタイミングを気にせず、同じタイミング、同じ金額で買い続けることで
株価が安いときにたくさん買うことができた

 

私たちは「高値のタイミング」「底値のタイミング」がわかりません。
わからないので、同じ行動を繰り返すことが、後から見ると株価が安いときにたくさん買い続けることができた、そのことが長期的な運用にプラスになるという投資術になります。

日々の価格変動に一喜一憂することなく投資が続けられる。そして、投資を始めるタイミングも、上昇・下落局面のどちらでもいつでもはじめられるというメリットもあります。

ドルコスト平均法の計算(1個100円のりんごを例に)

3ヶ月間、毎月1万円ずつ合計3万円を100円から50円に値動きする腐らないリンゴに投資したケースをイメージ図で示します。

期 間:3ヶ月間
毎 月:10,000円(合計30,000円)
リンゴ:一個100〜50円(購入月によって値動き上下)

りんご3ヶ月購入編

 

〜 イメージ図の解説 〜

【1月目】
1個100円のリンゴを1万円の投資資金で100個購入
【2月目】
1個50円に暴落したリンゴを1万円の投資資金で200個追加購入
【3月目】
1個100円に戻ったリンゴを1万円の投資資金で100個追加購入

【運用結果(3ヶ月経過)】
3ヶ月間の購入合計400個のリンゴを1個100円の市場で売ると4万円に

※今回のケースでは、暴落が起きたもの3万円の投資が4万円に増えました。

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ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法は、必ず利益を出す投資術というわけではありません。

前に示したリンゴの例は、暴落時にたくさんリンゴを買うことができたため結果的にはたくさんの運用益を出すことができました。

一般的に株価の暴落が起こると投資家は困ると思いますが、ドルコスト平均法を用いて長期的な運用を狙っている人にとっては、株価の下落、言いかえれば株価の上下がないと将来的な利益が出にくいということになります。

価格が短絡的に上昇し続けた場合は、一括投資の方が有利な場合もあります。
また、最終的な価格によっては、積立額に対しマイナスになることもあります。

ジグザグしながら動く資産に、リスクを分散しながら投資を続ける方法です。短期的な株式の上下にとらわれず長期的な上昇を見込めるものに投資をしていきましょう。

ナンピン買いとの違い

ナンピン(難平)買いとは、保有銘柄の株価が下がったときに、買い増しをして平均購入単価を下げることです。

例えば、10,000円で100株買った銘柄が、8,000円に下がったときに100株買い増しをしたとすると、1株当たりの平均購入単価は9,000円になります。
今後の上昇局面を見据え、平均購入単価からの幅で考えることができるようになります。

ドルコスト平均法は、ナンピン買いのように意識的な買い増しを進めることではありません。一概にナンピン買いということはできませんが、結果的には価格がさがったとしても、今までと同じ投資金額で買い続けるため、安い株をたくさん購入するカタチになります。

資本主義が続く限り、緩やかな上昇

資本主義経済とは「お金をたくさん持っている資本家が、その資産を最大化しようとする増やそうとする”モチベーション”を原動力として動いている活動全般」のことをいいます。

経営者とは、資本家の資本を使い、ビジネスを通じてその資産を最大化する人のことを言います。経営者は原材料、設備、人、アイディアを使いビジネスを行います。

この資本主義経済は、その性質上、緩やかに上昇し続けると言われています。

ドルコスト平均法をもちいた投資術は、この資本主義の根本原理を利用して長期的に上昇する力を用いて、運用益を期待する方法です。

まとめ

投資初心者にとって、ドルコスト平均法は抑えておきたい投資術です。この投資術をキチンと実践することができれば、大抵のリスク商品を購入するのが怖くなくなります。

短期的にはジグザグを繰り返するが、長期的に成長が見込める資産に、ご自身のリスク許容度も加味しながらぜひ挑戦してみてください。

トイレ以外は液晶ディスプレイを2台も3台も並べてニラメッコというイメージは捨てて、一度はじめたら10年以上ほったらかしというドルコスト平均を用いた投資を検討してみてはいかがでしょうか?

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Keiichiro SAITO

Keiichiro SAITO

ファイナンシャル・プランナー

令和元年から「金融知識が人生を変える!」をテーマにブログを書いているファイナンシャル・プランナー
▶︎社会人として製薬会社の営業でスタート▶︎社会に役に立つポイントが違うと保険会社へ転職▶︎法人・個人のファイナンス全般のコンサルティング。保険代理店所属
常に新しいことにチャレンジしたい。物事に執着したくない。47歳の東大阪市に住む「FPおじさん」

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